反響 ラスト

反響 ラスト

私にとって
卒業式の呼名は
大きな事実です

やはり「はい」と大きな声を期待します

なんとなく
その「はい」が
自分の評価につながるような気がするからです

当時の卒業式は
誰からも
大絶賛の嵐でした


でもそれは
生徒がしてくれたこと

私が喜んでいるこの事実は
私が産みだしたのもではなく
生徒がしてくれたこと

振り返ってみても
私が「成果だ!」と感じている事のすべて
生徒ががんばったことに過ぎません


たくさん教室に生徒がいるから成功なの?
たくさん合格しているからあなたは偉いの?
たくさん仕事しているからあなたはすぐれているの?


この言葉を聞いたとき
ものすごくいらっとしました


でも
こうやって過去を振り返り
生徒の事を考えたとき
間違っていることに気がつきます


遅いです


でも
こうやって気がつくしかないのかもしれません


プライドの高い私は
人から真実を告げられても
上手く飲み込むことができません
落ちるところまで落ちてみて
はじめて自覚できます

過去を振り返ったり
本を読んだりして
一人で理解し
納得するしかありません


そんな私が
偶然成功したと見えるのは
様々な人の配慮によって
成り立っているのです

生徒
同僚
家族
知人

その方々が
私にあわせてくれ
私に良いように解釈してくれた
その結果です

おかげさまといいますが
その意味をこの年になっても
かみしめる私がいます

今日も読んでいただきありがとうございます
37
ご先祖様に続く道です

反響 その4

反響 その4

卒業生が320名(たぶん)
その中で
最初のクラスの
最初の呼名

生徒の名前を呼んだとたん
体育館の凜とした空気を
切り裂くように
大きな
それは
大きな声が
響きました!

「はい」

卒業式予行の様子を知っているだけに
誰もが予想しなかった展開でした

職員も一斉にざわつき
私も呼名簿を持つ手が震えました

何が起こっているか
分からないまま
生徒の名を呼び続けました

すると
呼ぶ生徒
呼ぶ生徒
誰もが
大きな声で
「はい」と
答えてくれます

体育館がざわつくぐらい
それはそれは
大きな声でした

私のクラスが終わり
次のクラスも同様です

大きな声につられて
卒業生全員が
大きく返事をしてくれました

その日の夜
懇親会では
呼名の話題ばかりでした
近年まれに見る良い式だった
と誰からも絶賛されました

全ての流れを変えてくれた
彼からのメッセージがあったのです

その生徒からのメッセージです
(FBでのメッセージでしたので公開しますが、名前は伏せておきます。)

「2005年度に松江北(3年)でお世話になりました、〇〇です。
流石に先生も覚えていらっしゃらないとは思いますが…
大変ご無沙汰しております。

在学中に長谷先生のプライベートな話をお聞きする機会はありませんでしたので、
今回のシリーズは少々驚きました。

一点だけ、
>さっと人が引いていきます
以前お世話になった身として、この一文だけは気になってしまいました。
私の場合、小中高とお世話になった方々には殆どご連絡できていませんが、
常に感謝の気持ちを感じていますし、長谷先生に対しても同様です。

特に進路に関して、
長谷先生の進路指導をほぼ無視する形で進学したのですが、
先生は合理的な方ですし、私にも私なりの意思があり、
その中で真剣に対応していただいたことは、今でも強く印象に残っております。
高校当時はかなり多くの先生方と衝突した記憶がありますが、
その中でも長谷先生との衝突がなければ、
自分で選んだ進路に責任を感じる事も無く
漫然と大学生活を送ってしまっていたかもしれません。

引いていったように見えてそうでない人は、
私を含め、大勢います。
ただ、こうした感謝の気持ちは、
感じているならば伝えなければ、と反省した次第です。」


このコメントを読んで
涙しました
それはうれしいからではありません

S__11321350
今日も読んでいただきありがとうございます
それは申し訳ない気持ちで一杯になったからです

反響 その3

反響 その3
 
卒業式当日
憂鬱でした

入場も一番最初
呼名も一番最初

凜とした体育館の空気が
私にはとても重たく
大きな塊に見えました

この塊に入るのは嫌だなあ…
と思いながらも
入場時間は迫ってきました

体育館の中から
「卒業生入場」という
アナウンスが聞こえ
ドアが大きく開きました

表面上は何もないように
一歩一歩進んでいきました

生徒を着席させ
卒業式がスタートしました

そして
シンとした中で
生徒の呼名が始まります

マイクに近づき
呼名簿を開き
一呼吸して

一人目の生徒の名前を呼びました


その返事は予想をしていないものでした

その4へ続く
18
今日も読んでいただきありがとうございます
昔のこと 最近よく思い出します
 
プロフィール

1972年 島根県 益田市生まれ
高校時代はテニスに没頭。仙台インターハイに出場。大学時代はテニスに没頭。主将としてリーグ戦を勝ち抜く。大学を卒業後、公立学校採用試験に合格せず4年間講師で県内をさまよう。その後、正式採用となり12年間島根県内の普通高校を渡り歩く。H23年4月、「プロの生き方」にあこがれて公立学校教諭を辞職。フリーの国語教師として再出発。志桜塾代表。趣味はテニス。上級指導員の資格をもつ。テニスから学んだ「機能分析」の考え方をもとに新しい国語の指導を模索している。

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